年金と国の借金(国債)と日本銀行の深い関係

〜社会保険料が高いのはなぜ?仕組みと未来のヒント〜


【はじめに】

「社会保険料って、なんでこんなに高いの?」と感じたことはないでしょうか?

私はずっとフルタイムのサラリーマンだったので
思ってました!!

今まさに国会で色々な審議が始まっていますので、
特に若い世代を中心に、そう感じる人が多いのではないでしょうか。
実はその背景には
「年金制度」
「国の借金(国債)
「日本銀行(日銀)」
という3つの大きな要素が関係しているのです。


【社会保険料の現実】

日本の社会保険料は所得によって段階的に分けられています。

これは都道府県によってそれぞれ基準が決まっています。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g7/cat330/sb3150/r06/r6ryougakuhyou3gatukara/

主に企業で労務をしていた経験もあるのでこちらの表は算定基礎の時によく見ていました。

算定基礎とは4月-6月の支払い総額に(通勤費含む)の合憲金額の平均を3ケ月で割って
1年間の社会保険料を決める制度です。

補足として所得税の計算方式も載せておきますね!

国税庁のページより参照
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm

話は戻って

社会保険料の計算です  兵庫県2027年度の場合です

  • 月収58,000円の人 → 約27.7%(約16,104円)
  • 月収200,000円の人 → 約18.17%(18,300円)

意外かもしれませんが、所得税よりも社会保険料の方が重い負担となっています。

そして社会保険にあたっては企業の負担も考えるととても大きな金額を毎月納めているのです


最近色々と耳にすることも多くなった年金の賦課方式

【年金制度の基本「賦課方式」とは?】

現在の日本の年金制度は「賦課方式」です。 これは、今の現役世代が払った保険料を、今の高齢者の年金に使う仕組みです。

しかし、少子高齢化が進む今、現役世代が減り高齢者が増えているため、保険料だけではまかないきれなくなっています。そのため、不足分は「国の補助=税金」や「国債(借金)」で補っています。

少し前までこの国債による負担の話を年金のところでは説明していませんでした・・・。
最近になって国債で4割ほど国が借金して年金制度を支えていると
言われるようになりました。


【. 国債とは? 年金とどうつながるの?】

国債とは、国が発行する「借金の証明書」です。銀行や保険会社が購入し、そのお金が政府の支出に使われます。

年金財源の約半分は、国の補助=税金や国債からまかなわれています。つまり、年金制度は国債に「間接的に支えられている」のです。

🔹 国債の割合に関する情報

  • 日本銀行:資金循環統計
    • 日本🔹 年金資金における国債の割合について
    • 公的年金の積立金の運用状況や、国債の割合については、以下の情報をご参照ください。年金積立金管理運用独立行政法人

【.日銀が国債を買っているってどういうこと?】

現在、国債の約52.6%は日本銀行(日銀)が保有しています。 これは、

  • デフレ対策
  • 金融緩和
  • 政府財政の支援

といった目的があります。

日銀は政府に近い立場であり、日銀が得た国債の金利収益の多くは、

政府に戻される仕組みになっています。


【 日銀が国債を買う=年金を支える?】

この構造をわかりやすくすると:

  1. 政府は年金の補助金を支払うために国債を発行
  2. その国債を日銀が買う
  3. 政府は日銀からお金を得る
  4. そのお金が年金財源に充てられる

つまり、日銀が国債を買うことは、結果的に年金制度を支える手段になっているのです。

わかりやすくいうと
お父さんがした借金を子ともが払っているって感じかな?
だからこの借金を赤の他人が負担することのリスクはあまりない
将来的にはわからないけれど・・・。


【補足として】

専門用語わかりやすいことば
賦課方式現役世代が高齢者の年金を支える仕組み
国庫負担国が年金制度を税金で支援する部分
国債国が借金するときに出す証書
日銀政府に近い中央銀行
金融緩和景気を良くするためにお金を増やす政策

【. 本当に国債を発行し続けて大丈夫?】

「将来の世代にツケが回るのでは?」という不安もあります。

しかし、国債の過半数を日銀が保有し、政府と密接な関係にあることから、これは単なる「借金」ではなく、「政府内の資金循環」と考えることもできます。


【もし仕組みが変わったら?未来の可能性】

「社会保険料を半分に減らし、不足分を国債で補うべき」

もし実現すれば、

  • 現役世代の手取りが増える
  • 家計にゆとりが生まれる
  • 消費が活発に → 景気回復
  • 年金制度への信頼回復
  • 世代間の対立緩和

という明るい未来も期待できます。


【10. まとめ:3者の関係性を理解しよう】

要素役割
年金制度国民に年金を給付。保険料と国の補助で運営。
国債政府が補助金を出すための資金調達手段。
日銀政府が出した国債を買って、年金を間接的に支える存在。

将来の社会保障を理解する鍵は、この「年金・国債・日銀」のつながりを知ること。仕組みを正しく理解すれば、未来に対する不安も少しずつ晴れてくるかもしれません。



続きはダブルインカム世代の年金制度
未来はこう変わるかも?をお伝えしていきます

お楽しみに!!

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